【決算処理の集中期】やることリストと、見逃しやすい経費処理の落とし穴
2025年9月23日
決算処理が集中する時期。日常業務を回しながら、
- 決算資料の準備
- 経費の仕訳確認
- 税務申告の最終チェック
などを一気に進める必要があります。
しかし実際には、「うっかり忘れた」「処理方法を誤った」ことで、余計な納税や追徴につながるケースも少なくありません。
この記事では、決算期に必ず確認すべきやることリストと、見逃しがちな経費処理の落とし穴を解説します。
1. 決算前に必ず確認すべき「やることリスト」
✅ 売上・仕入の計上漏れチェック
- 請求書の未発行はないか?
- 仕入や外注費が月をまたいでズレていないか?
✅ 経費精算の未処理分を洗い出す
- 交通費・出張費の精算書を回収済みか?
- 領収書やレシートの未提出はないか?
✅ 棚卸資産の確認
- 在庫数と帳簿の一致
- 期末に売れ残った商品や原材料の計上
✅ 減価償却費の計算
- 新規購入した備品や設備を登録済みか?
- 少額資産の一括償却ルールを適用できるか?
2. 見逃しやすい経費処理の落とし穴
▶ 経費計上できるのに忘れがちなもの
- 社員立替の会議費・交際費
- 月末締めの水道光熱費や通信費
- 未払いの保険料
「発生主義」で計上しないと、経費が少なくなり課税所得が増加します。
▶ 経費に入れにくいグレーゾーン
- 交際費と福利厚生費の区分
- 業務用と私用が混在する通信費や車両費
- 少額備品の扱い
処理を誤ると税務調査で指摘対象に。特に交際費は要注意です。
3. 税理士がアドバイスする「決算期の工夫」
- 経費処理はExcelやアプリで一覧化し、チェックリスト化
- 少額領収書も「まとめて処理」ではなく、日付ごとに記録
- グレーゾーンは判断を迷わず税理士に相談
これだけで、決算期の「処理漏れ」「誤処理」のリスクは大幅に減らせます。
【まとめ】「忙しい時期だからこそ、漏れ防止を仕組み化」
決算処理は一度の見落としが大きな税務リスクにつながります。
- 売上・仕入の計上
- 経費精算の回収
- 棚卸資産と減価償却の確認
を軸に、やることリスト+経費処理の落とし穴対策を実行することで、安心して決算を迎えられます。