ON THE ROAD 終わりなき旅 山形

ON THE ROAD ~終わりなき旅~

神社レポート

日本が誇る神聖地、出羽三山への旅記

2024年10月27日
時が経つのは早いもので、浜田省吾さんのファンクラブイベント熊本公演から3週間となり、今回は、山形県の出羽三山を訪問することとなりました。

出羽三山とは?

出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、日本三大修験道のひとつといわれています。それぞれの山は、羽黒山が現在、月山が過去、湯殿山が未来、と見立てられていて、それぞれ山頂に神社が存在します。
そして、この三山をめぐることが「生まれかわりの旅」といわれています。

ぜひとも三山の山頂に登頂し、三社をめぐりたい…けれど登山慣れしているわけでもないし、これは難しいかも、と一度は「生まれかわりの旅」をあきらめようとしました。けれど、さらに調べてみると、三山を登らなくても「生まれかわりの旅」が可能なようです。

登山慣れしていなくても大丈夫!その理由は?

どうやら羽黒山の頂には、羽黒山、月山、湯殿山の三神を合わせて祀る大社殿「三神合祭殿」があるようです。そして、ここをお参りすれば、三神をお参りしたことになるとされています。

これならいける。そう確信し、私は「生まれかわりの旅」に向かいました。

旅の始まり

10月26日、早朝に出発。目的地は出羽三山ですが、道中の情報を聞き、福島県の大内宿に寄り道することに。急遽高速道路を白川ICで降りて一般道を走行していくと「道の駅しもごう」で雲海の豪抹な景色に出会いました。
しばしの休憩。再出発すると「塔のへつり」という看板を見かけ、またも寄り道をします。自然が長年をかけて作り上げた造形美が素晴らしい景色を披露してくれました。初日から旅の調子は上々です。

旅のグルメ 〜ねぎそばを試す〜

大内宿に到着したのは13時30分ごろ。ここの名物は、そばを長ねぎで食べる、というものらしいです。(上記写真右下)

お店はたくさんあり、ほとんどのお店でそのメニューを見かけました。私は「みなとや」という店に入店し、名物である「ねぎそば」を注文。さらに、もうひとつの名物である「しんごろう」という岐阜の五平餅ににたものを頼むも、残念ながらこちらは品切れでした。かわりに「とち餅」を注文。

食事が届くと、そばと一緒に長ネギが1本。おお、これがうわさの「ねぎそば」か、と見た目のインパクトに驚きました。
ねぎを箸代わりにしてそばを食べる、ということで奮闘しましたが…結果は3分の2勝利!(長ねぎを3分の1残してしまいごめんなさい)
とち餅は、青豆のきなこがまぶしてあり、馴染みのあるお味にホッとして完食です。

さて、食事も終わり、お次は本日の宿がある山形市内へ向かいます。

羽黒山の体験

翌日10月27日は、目的地、出羽三山神社のある羽黒山頂へ。
なんとこちら、駐車場からすぐのところに、出羽三山神社の本殿があります。

広大な敷地の真ん中に池があり、その先に本殿がありました。配置は、左から、出羽神社、月山神社、湯殿山神社、となっています。参拝の順序は、おそらく左からなのでしょう。私は目の前に吸い寄せられるように、月山神社、出羽神社、湯殿山神、と参拝しました。

参拝を終え、車で下に降りると、随神門をくぐり、杉並木を下っていく途中に社、祠があります。
また、歩いて15分ほど行くと、国宝の五重塔もありました。
この塔には感じるものがあり、随神門をくぐった時に感じていた異世界感が濃くなるような感覚があります。植物のさわやかな香り、太陽の光の暖かさ、澄んだ空気のにおい。自然の中にいることを全身で感じながら、畏れのような感情を覚えます。
五重塔の入り口ではその感情がさらに強くなり、ゾクゾクするような感覚を味わいました。ある意味、高千穂の天岩戸、弊立神社で感じたものと似たような感覚です。神聖な場所にいるのだという自覚に、身が引き締まる思いでした。

湯殿山にて

羽黒山をあとにして、未来である湯殿山へ。湯殿山神社へは、車で湯殿山駐車場まで行き、バスに乗り換え本宮へ向かいます。本宮で参拝するには、履物を脱いで裸足となり、御払いを受けてからでなければいけません。
本殿で参拝し、その横の岩となっているところを、やや上りながら進みます。そこにはお湯が流れていて暖かく、ホッと一息ついていると、近くの岩には小さな蛇がいました。神域で蛇に出会うとは、ついてますね。神様に歓迎されているような気持でした。清らかな気持ちで参拝に向かいます。
参拝後は、足湯で清めて、出口へ。同じ道を通り、帰路につきました。

なお、湯殿山神社は本宮の入り口から撮影禁止のため、写真で状況を共有できないことは残念ですが、その分、実際に訪れるお楽しみということで。

ぜひ、足を運んでみることをお勧めします。

最終日にはぶどう、狩りと鯉料理を楽しみました。こちらは写真でお楽しみください!