みちくさ 税務関係のこぼれ話
2023年6月19日
2024年7月5日
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令和5年6月14日に国税庁が脱税事件の状況について、コロナ禍での調査制約が緩和されたことから4年ぶりに増加し、脱税事件の告発103件(前年度比28件増)、脱税額は約100億円(同39億円増)だったと発表した。
内容としては、消費税の不正還付、暗号資産取引で得た利益を海外の会社に付け替え事案などがあった。また、発表されたものには、アクリル板加工会社の脱税もあり、コロナ禍においても業績を伸ばした企業とみられる。業績を伸ばせたのは「時流に即した事案にも積極的に取り組んだ」結果なのであろう。
脱税による不正資金の隠し場所や使い道もさまざまで、居宅のリビングや寝室のクローゼットに置かれた金庫から現金計約3億1300万円が見つかったり、計約4800万円を馬券の購入に充てたりしたケースがあった。
昨年あたりから税務調査は通常に戻りつつあったが、2023年5月にはコロナが季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下がったことが後押しとなり、税務調査はコロナ禍前の状況に完全に戻るであろう。